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アルファードの盗難率は実際どれくらいか?

2025年の実数と、統計に出てこない本当の被害台数

「アルファードは盗まれやすい」とよく言われます。

ただ、実際に年間何台が盗まれているのか、自分の車が被害に遭う確率がどれくらいなのかを、数字で答えられる人は多くありません。

この記事では、日本損害保険協会と警察庁が公表した最新データをもとに、アルファードの盗難件数を実数で確認します。

あわせて、多くのサイトが触れていない「公表統計に出てこない被害台数」についても、計算の根拠を示しながら推計します。

結論:

2025年のアルファード盗難は240件、ただし実数はその倍以上

まず結論からお伝えします。

・保険金が支払われたアルファードの盗難は、2025年に240

・ただしこれは保険統計であり、

実際の被害台数は約550560台と推計される

・車種別ワーストは2

1位はランドクルーザーで825件)

240件なら思ったより少ない」と

感じた方もいるかもしれません。

しかしこの数字には重大な前提があり、そこを理解しないとリスクを見誤ります。

順番に見ていきます。

2025年の車種別盗難件数(保険金支払いベース)

日本損害保険協会が20263月に公表した「第27 自動車盗難事故実態調査結果」によると、2025年の車両本体盗難は2,746件でした。

前年から247件増えており、

直近5年で最多となっています。

車種別の内訳は次のとおりです。

1位|ランドクルーザー(プラド含む) 825

(構成比30.0%/前年比+137

2位|アルファード 240

(構成比8.7%/前年比−49

3位以下|プリウス、レクサスLXRX、クラウン など

アルファードは前年より49件減っていますが、依然としてワースト2位です。

注目すべきはランドクルーザーの突出ぶりで、盗まれた車のおよそ3台に1台がランドクルーザーという状態になっています。

被害が特定車種へ集中する傾向は、年々強まっています。

なお、支払保険金の総額は年間で約82億円にのぼり、

前年より約10億円増加しました。

車両価格そのものが上がっているため、1件あたりの被害額も上昇し続けています。

統計の落とし穴:この240件は

「氷山の一角」

ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。

上の240件という数字は、

損害保険会社が車両保険金を支払った件数です。

つまり、次のようなケースは一切

カウントされていません。

・車両保険に入っていなかった

・免責金額の関係で保険を使わなかった

・保険を使わずに買い替えた

・法人所有で別の処理をした

一方、警察庁が把握している数字は別にあります。

2025年の自動車盗難認知件数は6,386台でした。

実数を推計してみる

この2つの数字を並べると、

捕捉率が見えてきます。

損保協会の統計件数 2,746

警察庁の認知件数  6,386

2,746 ÷ 6,386  43

つまり、保険統計は実際の盗難のおよそ4割強しか拾えていないことになります。

この比率をアルファードに当てはめると、、、

240 ÷ 0.43  558

2025年に盗まれたアルファードは、実際には550台を超えていた可能性が高い、という推計になります。

1日あたり1.5台のペースです。

※この推計は、車種ごとの保険加入率が全体平均と同じであるという前提に立った概算です。

アルファードは高額車で車両保険の加入率が平均より高いと考えられるため、実際の台数はこれよりやや少ない可能性があります。

それでも240件という公表値を大きく上回ることは間違いありません。

多くの記事が

「アルファードの盗難は年間240件」とだけ書いていますが、

この数字を額面どおり受け取ると、リスクを半分以下に見積もることになります。

なぜアルファードが狙われ続けるのか

理由は大きく3つあります。

▼1. 

海外での需要が異常に高い

新型アルファードは、豪華な内装と広い室内空間が海外の富裕層に評価されています。

盗難車は解体ヤードに持ち込まれたあと、海外へ不正輸出されるルートが確認されています。

国内で売りさばくよりも、輸出したほうがはるかに高値がつくため、組織的な窃盗の対象になりやすい構造です。

▼2. 

台数が多く、手口を使い回せる

窃盗団にとって重要なのは「同じ手口が何度も通用するか」です。

アルファードは流通台数が多いため、一度手口を確立すれば繰り返し使えます。

車両の構造も共通なので、

侵入ポイントを覚える手間が一度で済みます。

台数の多さは、皮肉にもリスク要因になります。

▼3. 

リセールバリューが落ちない

アルファードは国内の中古市場でも高値で取引されます。

犯人側から見れば、盗んだあとの換金性が高い車ということになります。

なお「盗難リスクが高いなら早めに手放したほうがいいのでは」と考える方もいますが、盗まれやすい車種と、保有中のリセールが強い車種は、ほぼ重なります。

売却を急ぐより、対策と保険の見直しをするほうが合理的です。

どこで、いつ盗まれているのか

被害が起きる場所と時間には、

はっきりした偏りがあります。

都道府県別

2025年の車両本体盗難でもっとも多かったのは愛知県で622件。

次いで埼玉県、神奈川県、千葉県と続きます。

前年の警察庁データでは、上位5県(愛知・埼玉・千葉・茨城・神奈川)だけで全国の56.8%を占めていました。

港湾へのアクセスと解体ヤードの分布が背景にあると見られています。

お住まいがこの5県であれば、全国平均で考えるのは危険です。

時間帯

盗難のおよそ6割が22時から翌9時に集中しています。持ち主が就寝している時間帯が、そのまま犯行時間です。

発生場所

もっとも多いのは一般住宅の駐車場、次いで月極などの一般駐車場です。

「自宅に停めているから安心」という感覚は、統計上まったく裏付けられていません。むしろ自宅駐車場は、犯人にとって下見がしやすく、住人の生活パターンも読みやすい場所です。

「鍵をかけていれば大丈夫」も通用しない

警察庁のデータでは、自動車盗のうちキーなしの状態での被害が75.2%を占めています。4台に3台は、きちんと施錠された状態で盗まれているということです。

現在の主流はCANインベーダーやキーエミュレーター(通称ゲームボーイ)といった手口で、いずれも鍵を壊さず、窓も割らずに解錠とエンジン始動まで完了します。

正規の手順でエンジンがかかるため、純正のセキュリティは警報を鳴らしません。

つまり、施錠は前提であって対策ではありません。

あなたのアルファードの危険度チェック

以下に当てはまる数が多いほど、

リスクは高くなります。

□ 愛知・埼玉・千葉・茨城・神奈川のいずれかに住んでいる

□ 屋外の駐車場に停めている(シャッターなし)

□ 街灯が少なく、夜間に人通りがない

□ 幹線道路や高速のインターが近い

□ ハンドルロックなど、外から見える対策をしていない

□ 後付けのカーセキュリティを装着していない

□ 車両保険の盗難補償を確認したことがない

3つ以上当てはまる場合は、対策の優先度が高い状態です。

2025年のアルファード盗難は

保険統計で240件、

車種別ワースト2

・ただし保険統計の捕捉率は約43%であり、実数は550台前後と推計される

・被害の6割は深夜から早朝、

場所は自宅駐車場が最多

・施錠していても4台に3台が盗まれており、鍵は対策にならない

アルファードに乗るということは、統計的に見て狙われる側に立つということです。

過度に恐れる必要はありませんが、「自分は大丈夫」という前提だけは、データが明確に否定しています。

具体的な対策については、

手口ごとの有効性を検証した記事で個別に解説していきます。

出典

・一般社団法人 日本損害保険協会「第27 自動車盗難事故実態調査結果」(20263月公表)

・警察庁 生活安全企画課

「自動車盗難等の発生状況等について」

・警察庁「令和7年上半期における車名別盗難台数の状況」

※本記事の推計値は、公表統計をもとに筆者が算出したものです。

最新の数値は各公式サイトでご確認ください。

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